医学部受験を現役で成功させることができるのか

最終更新日 2024年4月30日 by frozens

医学部受験を希望する人の中には、現役で受かることができるのだろうかという不安を抱える人も多いでしょう。
結論から言いますと、もちろん医学部に現役で合格することは可能です。
しかしながら、狭き門であることには変わりがないと言えます。
現役で受験を成功させたいと考えているのであれば、具体的にどのくらいの人が受かっているのか知っておくことがおすすめです。

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現役で医学部に合格している人

現役で医学部に合格している人は、国公立大学で約50%、私立大学で約30%となっています。
これはあくまでも目安となる数値であり、各大学を確認してみると同じ国公立や私立でも合格率は大きく違っているので注意が必要です。
たとえば、国公立大学には現役の合格率が67%ほどとなっている大学もありますが、40%以下となっているケースもあります。
私立大学は現役合格率が約60%の学校から、20%程度の学校まであることを理解しておかなければなりません。
つまり、国公立大学を選んでおけば現役で合格しやすくなると言えるわけではないです。
国公立のほうが私立よりは現役合格率が高いと言えますが、大学ごとに大きな開きがあるため、自分が希望する学校のデータを参考にすることが重要です。
いずれにしても、国公立大学では約50%、私立大学では約70%の合格者が浪人生となります。
両方合わせると過半数を占めることから、現役合格の難しさをより実感することができるでしょう。

国公立大学の場合は共通テストを受験しておく必要がある

合否の基準は学校ごとに異なっているものの、国公立大学の場合は共通テストを受験しておく必要があります。
共通テストは2021年度から導入されたものでデータが少ない状況なので、2020年度まで採用されていたセンター試験のデータを参考にしてみると、国公立医大に合格するためには85%以上の得点率が必要です。
国公立大の一般入試を受ける学生全員が受験しなければならない試験で、85%以上の点数があることが最低ラインだと言えます。
先述したように、選ぶ学校によっては85%以下でも一般入試の結果で巻き返せる可能性がありますが、これを下回ると一般入試でかなり高得点を狙わなければならない状態になるでしょう。
また、85%以上の得点があったとしても必ず合格できるわけではありません。
最低ラインが85%なので、これを上回っていたとしても他の学生の得点率や一般入試の結果にて不合格となる可能性がないとは言い切れないです。
私大の場合はセンター試験や共通テストの利用が必要なケースと不必要なケースがありますが、不要なケースは独自の問題が用意されているので難易度が更に高くなることも珍しくありません。
2021年度以降は入試制度の影響を受けることになりますが、最低ラインや難易度に大きな違いが生じるとは考えにくいので、2021年度以降に受験する場合も共通テスト利用の場合は85%から90%の得点率が最低ラインとなる可能性が高いと知っておきましょう。

浪人することなく医大に入ることは難易度が高い

このように、浪人することなく医大に入ることは難易度が高いことだと言えます。
金銭的な問題から浪人することは難しい、絶対に浪人したくないという人もいるはずですが、医学部受験を現役で成功させたいのであればいくつかのコツを知っておくと良いです。
まずは、富士学院などの予備校を活用するという方法があります。
富士学院などの予備校は浪人生が行くところだと思ってしまう人もいますが、浪人生でなくても通っている学生は非常に多いです。
一般的な高校では医学部に特化した情報をたくさん持っているケースが少ないため、医大に特化した予備校を利用することが効果的だと言えます。
通っている高校では手に入れられなかった情報をもとに志望校を選んだり勉強スケジュールを決めたりすることができるため、合格に近づきやすくなるでしょう。
そして、志望校選びの際には現役生の合格が多い場所を選ぶことが大事だと言えます。
過去数年間のデータを参考にしたとき、安定して現役生の合格率が高いのであれば狙い目である可能性が高いです。
偏差値や志望者数などもチェックする必要はありますが、現役生の合格率まで確認しておくことで受かりやすい大学を選定できる可能性が高まります。

まとめ

浪人せずに医学部に入ることはとても難しいことですが、絶対に不可能なわけではありません。
現実として高校3年生で試験を受けて浪人することなく入学できている生徒は存在しているので、無理なことだと思う必要はないです。
けれども、難易度が高いことには間違いがないので、絶対に合格したいのであれば過去のデータを参考にしながら目標を立てたり、予備校に通うことを検討したりする必要があります。
現役で受かることができれば、予備校や模擬試験、出願などに必要となる費用が余計に発生することがないですし、いち早く医師として活躍できる可能性が高まるでしょう。
苦難の多い道ではありますが、医大にて学ぶことを希望しているのであれば、現役で合格することを目指してみましょう。

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