作新学院の建学の精神や特徴

最終更新日 2024年4月30日 by frozens

作新学院は栃木県宇都宮市にあり、幼稚園から高等学校まである学院です。
明治18年に船田兵吾が中心となり、私塾下野英学校として創設され、明治21年に藩校「作新館」という名称になりました。
「作新」とは、「日々新たにして、また日に新たなり。
新しき民を作せ」という中国の「大学」という古典から来ています。
これは、「自ら考え経験し行動して、自らを新しくしていく人間力の育成」という学院の建学の精神となり、「未来開拓型教育」の目標とされているのです。

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「アカデミア・ラボ」という棟が完成

創立130周年の際には、年齢も分野も異なる学生や職員たちが集まり、地域や社会とつながり世の中を変えるという目標に向かって意見を交わし会えるような場所となる「アカデミア・ラボ」という棟が完成し、教育の中核となっています。
作新学院が取り組み続けているのは、「一校一家」と「自学自習」、「誠実勤労」の3つです。
一校一家というのはお互いのことを自分のことのように思って助け合い、学校全体が家族のように思いあうということで、自学自習は、何を学ぶべきかを自分で考えて積極的に学習をすること、そして誠実勤労とは、一つ一つの学習や活動を真心を込めて真面目に行うということを意味しています。
高等学校には約3600名もの生徒が在籍していて、トップ英進部や総合神学部など4つの学部と23の選択領域に分かれます。
文部省から「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けていて、理工系の大学の教授から授業を受けたり、大学と提携して研究をしたり海外研修を行ってきました。
その実績は「サクシンサイエンスアカデミー」という名称で、受け継がれているのです。
このようにハイレベル\な教育を受けているので、国公立大学や難関大学への合格率も高い作新学院の高等学校ですが、勉強だけでなくスポーツにも力を入れています。

 

硬式野球部は甲子園への出場経験あり

硬式野球部は甲子園への出場経験があり、他にも毎年20以上の部活が全国大会に出場するという好成績を収めていて、オリンピックに出場した生徒もいるほどです。
さらに社会貢献にも力を入れていて、「作新エコ・プリジェクト」ではペットボトルのふたを800万個回収して、貧しい国も子どもたち11万人にポリオワクチンを届けたり、学院の子どもたち約5000名で平成15年から毎年足柄山で植林活動を続けています。
ほかにも発展途上国の子どもたちに不要となった靴を贈ったりランドセルを寄贈するなどの活動を行っているのです
中等部は、昭和22年に創設され、建学の精神をモットーに県内でトップの成績の学校としての伝統を受け継いでいます。
平成23年度からは「中等部教育に関するアンケート」を行い、その回答をもとにし手生徒と教員の絆を深め、「自ら考える心豊かな生徒」の育成を目指しています。
作新の高等学校と同じように、知育だけでなく徳育や体育、食育にも目を向け、生徒たちの学力や可能性を伸ばす教育を行っているのです。
小学部においても、知育や体育、徳育に力を入れ児童一人ひとりの個性を伸ばせるようなきめ細かな指導を行ってきました。
道徳教育ではキリスト教の精神を基盤とし、朝と帰りには祈りを捧げ、牧師の先生からの話を聞き、感謝と思いやりの心を育てます。

 

コミュニケーション重視の英語教育にも力を入れる

コミュニケーション重視の英語教育にも力を入れていて、ネイティブな教師のもとで楽しく英語を学び、高学年では応用力を高めるためのプログラムも用意されています。
小学部では一つのクラスは25人体制なので、個々に応じた丁寧な指導を行うことができるのも作新の小学部の特徴です。
幼稚園では、幼児期は人間形成の基礎が培われる大切な時期として、生活や遊び、さまざまな体験を通して「自分らしく生きる」ための基礎を身につけられるような保育を展開しています。
友達と仲良く遊べることと優しく思いやりがあること、丈夫でたくましい子になること、自ら工夫し手自ら判断できる子になること、そして粘り強く頑張れる子になることという5つの子ども像を目標として、少人数のクラスで日々の保育が行われます。
このように幼稚園の頃から、「自ら考えて行動できる人間」「他人を思いやれる人間」「知識だけでなく体も丈夫でたくましい人間」への育成を目標とした教育や保育が行われているのです。
文武両道と社会貢献活動を実践し、創造力や国際力、コミュニケーション力を高め、あきらめない力を培い、他人を思いやって問題解決に向けて行動していけるような人間を育てていくのが作新学院の教育方針です。

 

まとめ

教育の中核となるアカデミア・ラボでは、異質なもの同士が結合して化学反応を起こすように、多様な人たちが出会って新しい何かを生み出せる場となり、ホワイトボードやスクリーンにも使えて、300名もの人を収容できる講演会スペースともなる可動式の白い壁やカフェダイニングスペースが設けられています。
アカデミア・ラボでは実際に学生たちがプレゼンテーションをしたりグループワークなどに使われていて、グローバル化する社会に役立つ人間を育成しているのです。
 

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