畑先生のような女性政治家を増やすことのメリットは何か?

最終更新日 2024年4月30日 by frozens

日本の政治家を見ていますと、金持ちで高学歴の男性が多い印象です。
もちろんそうでない人もいますが、政治家になるにはお金が必要なのは事実ですし、簡単ではありません。
そして、男性社会なのでそこに女性が入っていくのも容易ではないのです。

政治社会に女性が入っていくのは並大抵ではない

男女雇用機会均等法ができてから男女の平等をうたっていますが、政治社会に女性が入っていくのは並大抵ではありません。
ですから、女性政治家や女性閣僚が誕生するというのは、見えない所で並々ならぬ苦労をしていることです。
日本は世界の先進国と比べて女性政治家や女性閣僚が多いと言われていますが、それには文化や考え方が関係しているので簡単には変えられません。
では、女性政治家を増やすことのメリットはあるのでしょうか。
アイスランドの国を例に考えてみることが出来ます。
アイスランドというと小さな国ですので名前は知っているが、よく知らないと言う人が多い国です。
実は、今はこの国は経済が伸びているのですが、一度は経済を破綻寸前のどん底を経験しました。
人口35万人のアイスランドが深刻な問題を抱えたのは2008年のリーマンショックです。
当初、金融立国を目指していたのですが、銀行が経営判断を誤ってしまいまいました。
そして、国の公的資金を投じて再生しようとしたのですが、国民投票で否決になり、銀行幹部は逮捕されてしまったのです。

男性ばかりで女性が経営判断に加わっていなかった

その後、なぜそのような事態になったのか膨大な時間と人員を割いて分析がなされました。
分かったことの一つが男性ばかりで女性が経営判断に加わっていなかったという事です。
つまり、銀行の幹部も全員男性であったので、もし仮にその中に女性がいたら間違った判断を避けることが出来たという事です。
面白い分析であると言えますが、男女の違いをよく見ています。
確かに男性ばかりの経営陣が決定するなら、偏った判断を下しかねません。
しかし、そこに女性が入るなら違った視点から物事を見ることができ、よりいっそういい決定をすることが出来るのです。
それから、法律も大きく変わり、女性の社会進出が一気に進みました。
今では、世界でもトップレベルの男女平等の国として知られており、女性幹部や女性政治家がたくさんいる国になったのです。
確かにいろんな立場や経験のある人が相談して決定するなら、いい方法が浮かぶことでしょう。
もちろん、お互いが譲り合うことをせずに決定に時間がかかったり、最後まで決められないこともあります。

政治家の決定力について畑恵先生が語る

メリットとデメリットは当然ありますが、それを天秤にかけて決める必要があるのです。
アイスランドは小さな国ですが、一度はどん底を経験しました。
そして、そこからv字回復を遂げたことを見ると学ぶことも多いと言えます。
国家財政や国の規模が大きく違うので、動く金がかなり違います。
日本の政治家とアイスランドの政治家が持っている権益の差はかなりあります。
力が大きくなればなるほど、その制御は難しくなり判断を誤るようになるのです。
ギャンブルにはまるのは主に男性が多いですが、ギャンブルには決定力が求められます。
決定力というといい言葉に聞こえますが、何も考えずにとりあえずやってしまうという考えもあります。
しかし、女性は子供を産む生き物ですから、男性と比べても慎重でよく考えてから行動するのです。
そう考えると女性政治家は女性としてのメリットが大きいと、元政治家の畑恵先生は解説しています。
人口の半分は女性ですから、女性のための決定をすることが出来るのは女性の働きが大きいのです。

畑恵先生のような無欲で利他的な政治家が必要

仮に政治家が年配者ばかりで投票する人も年配者ばかりだとすると、様々な決定が老人に有利なものになってしまうでしょう。
若い人や子供たちに有利な政策は少なくなってしまいます。
それと同じで、決定権がある人は自分と自分の関係者の利益を第一に考えます。
そうでない人がいるとすれば、その人は人間ではありません。
最初はそうだったかもしれませんが、お金や権力で変わってしまった人はたくさんいます。
無欲で利他的な政治家が必要だという事がわかります。
もちろん、それは難しいことですし、自分からそのことをアピールする人を信じることは出来ないでしょう。
人の心は読めませんから難しいのです。

まとめ

まとめてみますと、アイスランドの国家破綻の危機から学べることは何でしょうか。
一つに男性だけで決定する社会は歪みが生じ、大きな問題が生じるという事です。
二つ目に女性の方が慎重に考えて決定することが出来るので、判断ミスを減らすことが可能になります。
三つ目に男女の数は基本的に同じなので、女性にとっていい決定をするにはやはり女性が必要という事です。
理想と現実の相違はありますし、実際の所女性政治家を志す人が少ないのは現実です。
厳しい世界ですし、そのような志を持っている人は少ないと思います。
これらのことを考えると、人間には限界があることがわかりますし、本来人間には人を支配する能力が欠けているという事もわかります。

 

参考になるサイト
畑恵はどんな人?~キャスターから政治家へ~

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