産業医の特徴と魅力について

最終更新日 2024年4月30日 by frozens

企業を始めとした労働者の健康管理を担う産業医は、一定以上の規模の事業場が活躍の場となります。

50名以上の労働者が従事する事業場においては、必ず選任することが義務づけられていますから、中規模以上の企業であれば間違いなく在籍しています。

主な仕事の健康管理には、健康診断の実施や結果に基づくアドバイスに、疾病や防疫といった管理や療養の指導が挙げられます。

また、健康について相談に乗ったり、衛生に関する指導を行うのも仕事の1つです。

産業医 紹介

 

作業管理と作業環境の管理

休養が必要ならそのように促し、場合によっては配置転換の意見を口に出すこともあります。

それくらい健康管理は重要ですから、産業医の選任が義務づけられているのも頷けます。

仕事は他にも、作業管理と作業環境の管理といったものが存在します。

作業管理は職業病の発症が懸念されるケースで、労働災害の発生を未然に防ぐ為の作業の方法、あるいは作業時間の管理を行います。

ガスや粉塵といった健康のリスク要因についても、常に気を配ったり必要なアドバイスをする必要があります。

振動や騒音に気圧というような目に見えないものも、放置すると労働者の健康被害に及ぶ可能性があるので、決して軽視はできないわけです。

作業環境管理は、作業管理に通じる産業医の仕事で、具体的に労働災害のリスクを指摘したり、リスク要因の排除に動くことになります。

企業に義務づけられ、選任されて従事する仕事といっても、労働者に寄り添い健康管理を引き受ける責任があります。

大規模な企業だと、1人あたりの仕事量が多いので大変ですが、その分責任とやりがいのある仕事ができます。

 

職場巡視も重要な仕事の1つ

職場巡視も重要な仕事の1つで、事業場の状況を把握したり、労働内容に問題がないかチェックして回ります。

巡視のペースは毎月で、作業環境に問題点が発覚したり、作業方法に無理がある場合は、直ちに労働者を守る健康障害の防止措置を講ずることになります。

問題が大きく措置が難しい時などは、衛生委員会や安全委員会を開き、構成員として意見を述べることが可能です。

あくまでも構成員の1人ではありますが、会議の場で実際に現場で見た様子を伝えたり、懸念や措置の必要性を訴え掛けられるのは強みです。

選任されるからには、労働者の健康を守る役割が期待されますし、医師の肩書を持つ者としての使命があります。

しかし、中立な立場に立って健康維持を目指しつつ、継続的な労働環境の実現にも取り組まなければいけないので大変です。

産業医は組織運営をサポートする存在ですから、ただ個人の健康を守る一般的な医師とは少し違います。

診断やアドバイスを行う対象が労働者で、事業場で安定的に働けるように、健康状態を見たり指導をするのが特徴です。

その為、ある意味で質の高さが問われますし、実績があって腕の良い医師は引っ張りだこになります。

有資格者は限られていて需要に対し供給に余裕がありませんから、必要とされる活躍の場を求めるなら今がチャンスです。

 

今がまさに産業医が脚光を浴びるタイミング

今がまさに産業医が脚光を浴びるタイミングですし、実績を作ってキャリアアップが図れる機会です。

資格を取得する必要があるものの、早めに取得しておけば、それだけで今後の仕事のチャンスが増えます。

労働者数が限られる作業場では、嘱託の形で従事することになりますが、大企業では専属として選任されます。

つまり、企業の組織を構成する労働者を、健康面からサポートすることになるので、責任重大ですし期待を一心に受けるでしょう。

産業医の業務は基本的に、健康診断の結果を元に事後措置をしたり、再発防止の措置を行うのがポイントです。

更に、健康診断そのものの実施も仕事ですし、健康相談や保健指導といった業務が多くを占めます。

職場巡視は主要業務ですが、割合的には上位3つの仕事と比べて小さいです。

メンタルヘルスの相談や衛生委員会の参加は、実はそれほど多くないといえます。

長時間労働が問題の労働者の面接指導は、もっと頻度が少なくなりますから、業務が多岐にわたるといってもそこまで多くはないです。

それでも、作業環境を医学的に評価したり、必要な措置の勧告指導というような業務は大事です。

一般の医師の仕事とは少し異なり、自分で課題を見つけたり健康管理の企画や立案をする、能動的な姿勢が求められます。

労働者に健康被害が発生している場合は、原因を調べてまとめる必要があるので、ひと度問題が起こると忙しさが増します。

だからこそ問題は発生する前に食い止めることが不可欠ですし、常にセンサーを張り巡らせて変化に気づく心構えが必要になります。

 

まとめ

労働者が事業場で健康問題に遭遇した時、真っ先に頼りにするのは身近な医師です。

対応次第で評価が大きく変わりますし、求められている対応を速やかに行えば、評価が上がって認められます。

誰もが安心して働けるかどうか、それが自分の手にかかっていることを考えると、やる気が出たりやりがいが感じられるはずです。

そういうところに魅力がある仕事ですから、単純に肩書やキャリアが手に入るだけでなく、それ以上の価値が残せる仕事に挑戦できるでしょう。

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